「妖ノ宮」入門 戯れの致し方

気の赴くままにやろう(その一)

chara 黒耀:
えーと……じゃあ、やり方を教えっぞ。
説明するのは苦手なんだけどよ……。
chara 銀朱:
基本的な遊び方は知っている。雨露長だからな。
chara 黒耀:
……そうか。
俺、いらねーんじゃねーか?

chara 銀朱:
後ろ盾は本紀にしよう。
……父の死、か。
定命の者の滅びは必定。「特に、何も」と答えておこう。

chara 銀朱:
「なにも考えるな」と来たか。獣でさえ思考するというのに。
他者の思考を奪い、己が道具にしようとは、人間の考えそうなことだ。
chara 黒耀:
妖だって似たようなモンだろ。
chara 銀朱:
妖と一口に言っても、さまざまなものがある。
犬と魚を同じと捉えまい? そういうことだ。
chara 黒耀:
ハッ、人間だっていろいろだぜ。