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典三:
もしもし、あなたが噂の御舟幸之進さんですね。
私に『妖ノ宮』を解説してはいただけないでしょうか。
こうした遊戯は初めてなので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが……。 |
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幸之進:
確かアンタは、『死是流』とかって変な教えを広めてる、土岐典三だったな。
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典三:
『変』は余計ですが、おおむねその通りです。 |
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幸之進:
おう、いいぜ。でも……なんで俺なんだ?
もしかして、『死是流』の中にも、俺の『歌舞華錬』の愛好者がいるのか? |
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典三:
そうですね……海の向こう、アムリタという国には、あなたのように、おなかを出して暮らしている人が多くおりました。
ですから、親近感が湧いたのでしょう。 |
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幸之進:
あ……そ、そう。
……始めるか。 |