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夜光:
『詰み』、だな。
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輝治:
あああああああああ!?
おかしい……こんなのおかしいぞ! |
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夜光:
【脅迫】は、証拠を握るなどの手順を踏むことが多い。
今回は無駄が多すぎたな。
それに、【活気】の低い本紀派だったせいで、いくら【勢力】を高めようと、下がっていってしまうのだ。 |
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輝治:
なるほど、悪いのはすべて本紀というわけか!
あの老いぼれめ……! |
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本紀:
呼んだか。 |
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輝治:
も、本紀……様。
い、いまのはすべて、遊戯中の話ですよ。遊戯の話。
現実と混同してはなりませんよ、ええ!悪いのは、この遊戯ですよ! |
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本紀:
望まぬ【結末】を、他人や遊戯のせいにしている暇があるなら、少しでも自分を磨いたらどうだ。 |
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輝治:
ええ、ええ、仰る通りで!
この輝治、目からウロコでございます! |
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本紀:
……出ていけ。 |
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輝治:
は? いま、なんと。聞き取れませんでした。 |
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本紀:
『出ていけ』と言ったのだ、この青二才が!
貴様如きが、神流河の王になれると思うてか!身の程を知れい! |
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輝治:
じょ……冗談じゃないぞ!
ええい、貴様の部下など、こちらから願い下げだ!
あとで吠え面かくなよ、クソジジイ! |
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夜光:
……行ってしまったぞ。
遊戯の解説役がひとり減ったわけだが、いいのか? |
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本紀:
仕方あるまい。
儂自ら、新たな解説役を招けばいいだけのことだ……。 |